餌用コオロギのおすすめ飼育環境を紹介します【臭い抑制】
レオパやサンドフィッシュの活き餌としてコオロギの飼育を始めた頃、しばらくの間ストックしていると飼育ケースから独特の臭いが発生していました。
今回は購入したコオロギをストックする飼育環境について、
活き餌用にショップでコオロギを買ってきたけど、通気性の良い場所で蓋をしていてもほんのり飼育ケースが臭う・・・
といった方向けに、餌の種類や床材に気をつけたりして、私なりに対策した飼育方法をご紹介します。
今はもうコオロギを卒業して、活き餌は飼育しやすいミルワームをメインにしているよ。
ミルワームを効率よく繁殖・ストックする飼育方法も紹介しているから、コオロギにこだわらない人はぜひ見てみてね。
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飼育ケースのオススメはダイソーの虫かご
レオパなど小型の爬虫類を1匹飼育する程度あれば、大きめの昆虫ケースで100〜150匹ぐらい育てればコオロギの供給サイクルがうまく回ると思います(1〜2日で1匹想定)。
100匹前後のコオロギを飼育するのであればダイソーで売っている300円の昆虫用飼育ケースがオススメです。
蓋が取り外しやすく、通気穴がたくさん空いているので通気性に優れています。
コオロギはジャンプ力が高いため、まれに蓋までジャンプして張り付いていることがありますが、ダイソーの飼育ケースの通気穴は程よい隙間が空いているので、ほとんど脱走のリスクがありません。
といっても、コオロギはジャンプ力があり、蓋を開けっぱなしで飼育すると簡単に飛び越えることができるので、もし「飛び出すのは嫌!」という人はもっと大きくて深いケースを選びましょう。
また、ダイソーの虫かごは季節商品のため、冬から飼育を始める場合は売っていない可能性が高いです。
冬場に初めてコオロギをストックする方はホームセンターなどで代わりのものを購入して下さい。
- 蓋付きでしっかりしまること(倒れた時に勝手に開くと大惨事になる)
- 蓋の通気穴は網目が細かいものを選ぶ(隙間の目安は1〜3mm)
- こばえシャッターなど、通気性の悪い飼育ケースは避ける(湿気で全滅するリスクがある)
- ケースの高さは15cm以上がオススメ(低すぎると蓋に張り付く個体が増える)
- なるべく床面積が広いケースを選ぶ(共食いのリスクが減る)
コオロギを大量に飼育している人は衣装ケースの蓋を通気性の良いものに改造して使っていたりするみたいだよ。
共食いリスクを減らすための足場を用意する
コオロギやレッドローチのような共食いを頻繁にする昆虫をストックする場合は、ケージ内の表面積を増やして立体行動ができるようにすると共食いリスクが減ります。
爬虫類界隈では餌用昆虫の足場を卵パックを使っている方が多いようですが、卵パックは紙製なので湿気を貯めやすく、臭いもつくので個人的にはオススメしません。
今回は通気性と再利用性を重視して鉢底ネットを丸めたものを使いました。
- メッシュになっているので通気性が良い(カビない)
- 洗って何度でも再利用できる(卵パックは紙製なので洗えない)
- 価格が税抜100円と安い(卵パックは購入すると50〜100円)
作り方はダイソーの鉢底ネットを手のひらの大きさでカットして1周丸めたあと、結束バンドで固定するだけです。
先ほど紹介したダイソーの昆虫ケース程度なら大体5〜6個作れば数としては十分でしょう。
なお、卵パックが無料で手に入る方は頻繁に交換できるのでそっちの方が便利かと思います。
作った足場はレッドローチやデュビアの飼育用にも流用できるから、もし今後コオロギを飼育しなくなっても何個かストックしておくと良いかも。
臭い抑制のため床材を活性炭にする
コオロギは排泄物の量が多いので、基本的に床材を使わない方がメンテナンスが楽です。(ケース内の重いものだけ取り出して、蓋の網目から糞だけ出すと楽)
一方で、コオロギの臭いを少しでも抑制したい場合は活性炭などの消臭作用のある床材を使用するのも手です。
私は細かい粒子の活性炭としてアクアリウム用の商品を袋から分解して使っていました。
また、活性炭だけだと尿の臭いが抑えられない可能性があるので、アンモニア臭が気になる方はゼオライトを検討してみるのも手だと思います(私は特に使っていません)。
活性炭だけでコオロギ独特の生っぽい臭いは結構抑えられたよ。
ただ足場とか水場に鼻を近づけると普通に臭いはするから、完全に無臭は難しいかな。
水飲み場は湿らせた赤玉土を使う
レッドローチは1週間ほど放置していても余裕で生きていますが、コオロギは水分が切れるとわりとすぐ全滅するので、水飲み場は必須です。
キッチンペーパーや水苔など色々な選択肢はありますが、私はホームセンターで売っている安価な赤玉土を使っています。
私が飼育していた頃の注水間隔は2〜3日に1回、全交換が2週間に1回ペースです。
季節によって多少前後するので、なんか乾いているなとか汚れたなと思ったら適当に調整するようにしてください。
私は繁殖目的じゃないから卵を捨てても大丈夫と思って使っていたけど、繁殖目的の人は産卵床として使って、水飲み場は卵を産みつけられにくい別の商品を買うか、自作するのが良いと思うよ。
臭いの少ない餌を用意する
コオロギの餌は、ダイソーの昆虫ゼリーを中心に下記のもの2〜3日に1回ペースで与えています。
- ダイソーの昆虫ゼリー(消臭タイプ)
- ウズラの餌
- ニンジンの皮
- メダカの餌(金魚の餌も)
野菜を中心に動物性の食品を与えると共食いが少なくなる傾向があるようです。(私は特に気にせず、たまたま魚粉の入った餌を与えていました)
バナナやリンゴなどの水気の多いフルーツついては、夏場だと時間が経つごとに臭いがキツくなるので与えないようにしていました。
もし与える場合はできるだけ小さく刻んで、1日で食べ切れる量だけ与えた方が臭いを抑えられます。
他に気を付けることとして、洗ったばかりの野菜くずなど必要以上に水分が多すぎるものも雑菌が繁殖する要因となるので、できるだけ表面の水分を拭き取った上で与えるようにしましょう。
最終的に爬虫類たちが食べることを考えて、バランスよく与えようね。
玉ねぎとかニンニクは間接的に生体が食べてしまうリスクがあるからオススメしないよ。
コオロギを選べるならヨーロッパイエコオロギがオススメ
コオロギは哺乳類や爬虫類のように対面での販売は義務付けられていませんので、ネット通販でも購入できます。
価格は種類にもよりますが、爬虫類ショップなどで購入すると100匹で500〜600円ぐらいです。
ネットだとピンキリですがMサイズで大体1000円台です。
種類はヨーロッパイエコオロギ(以下イエコ)とフタホシコオロギの2種類がポピュラーですが、個人的には臭いや共食いの少なさからイエコをオススメします。
フタホシコオロギは肉食傾向が特に強く、餌が十分であっても共食いする事があります。
ちなみに、どちらもオスは夜中に鳴いてそこそこうるさいので、気になる人は羽を取るなどして対策してください。
フタホシコオロギは臭いもきついし、攻撃的な傾向があって撒き餌にも向かないから、個人的には購入するなら冷凍品1択かな。
まとめ:近くに店舗があるなら購入した方が楽
といった感じで、今回は我が家で実行していたヨーロッパイエコオロギの飼育環境について、コオロギ臭を抑えるために色々対策した内容を紹介しました。
- 飼育数が100匹程度ならダイソーの昆虫飼育ケース(¥300)で十分
- 足場は鉢底ネットで自作すればコスパ良く使える(水洗いは2週間に1回)
- コオロギ臭を抑えるなら活性炭がオススメ。分解して床材にするとかなりマシになる
- 水場はストック目的なら赤玉土に注水するだけでOK(注水は2〜3日に1回)
- 餌は昆虫ゼリーを中心に野菜や動物性のものをバランスよく与える(給餌は2〜3日に1回)
- コオロギのオススメはヨーロッパイエコオロギ。共食いが少なくて臭いも控えめ
今回の記事は、コオロギをストックするのが目的のライト層向けに書いているので、
衣装ケースを並べて数百・数千匹も飼育している人にとってはほとんど参考にならないと思います。
冒頭でお伝えした通り、コオロギ飼育については私はすでに卒業しており、今は人工飼料やミルワームに切り替えています。
たまにレオパが拒食になった時(YouTube動画参照)にだけコオロギを購入したりしますが、すぐに使い切れる分だけ購入するようにしているので、ストック用の環境は不要です。
正直、少量使いで近くにコオロギを売っているお店がある人は買った方が断然楽です。
チャレンジ的に自分で飼育し始めましたが、コオロギ飼育は爬虫類飼育以上に手間がかかる可能性があるので、これからコオロギを飼育しようと考えている方は、デュビアやレッドローチ、ミルワームなどで検討した方が良いと思います。
将来的に別の生体をお迎えして、またコオロギ飼育が必要になったら最高効率で飼育できる方法を調べてみるつもりだよ。