0dNpelAtERxMJ3DOyRO6abeykcvgf9SZIyHhiawd5Ks 【初心者向け】コーンスネークの飼育環境や餌の頻度について|ささき家の休日
生き物

【初心者向け】コーンスネークの飼育環境や餌の頻度について

ささき

早いもので生後2ヶ月のコーンスネークをお迎えしてから5年目になります。

犬猫に比べるとマイナーな爬虫類の中でも人気種なだけあって、比較的飼育方法が確立されている個体ではありますが、それでも実際に飼育していると飼育本だけではわからなかった気づきがありました。

今回はそんな過去の経験も思い出しながら、

コーンスネークを飼育してみたいんだけど、飼育ケージはどんなサイズや形状のものを準備すればいいんだろ?シェルターとか照明って必要なのかな?

飼育しているコーンスネークの飼育環境が合っているのか不安だから、他所の子の飼育環境や餌やりの頻度が知りたいわ。

といった、これからコーンスネークを飼育される方や、もうすでに飼育されている方向けに、私の過去の体験談も交えて、コーンスネークの飼育環境や飼育方法をまとめました。

 

スポンサーリンク

コーンスネークの飼育環境

飼育ケージ:終生飼育に必要なケージサイズは最低でも幅45cm以上

コーンスネークの飼育に使用していた幅45cmのケージ(WP440)

コーンスネークの飼育に必要なケージサイズは、トグロを巻いた状態の3〜4倍以上が良いと言われています。

コーンスネークの体の大きさに個体差があるので一概には言えないですが、終生飼育するケージは最低でも幅45cm以上のものを使いましょう。

基本的には地表性のヘビなので、普段から木に巻きついて生活をしている樹上性の生体ほどケージの高さが必要ないように思われます。が、けっこう立体運動もするので、設置スペースに余裕があるなら高さのあるケージを選んでも良いでしょう。

なお、生後2ヶ月〜半年の頃はかなり体が細く、飼育ケージのわずかな隙間でも脱走できてしまうので、レプタイルボックスなど蓋をこじ開けにくい上蓋スライド式の飼育ケージや、蓋をパチンとロックできる衣装ケースで飼育することをオススメします。

力の弱いベビーサイズの頃は虫かごでも飼育できますが、大きくなってくると頭の先が入ればこじ開けてしまうので、早めにしっかりとした作りのケージに変更しましょう。

コーンスネークの寿命が大体10年程度なので、10年以上は使えるものを選ぶのがオススメです。

あわせて読みたい
棚にぴったり収まる45cmサイズの爬虫類ケージ「ワイルドプラネットWP440」の紹介
棚にぴったり収まる45cmサイズの爬虫類ケージ「ワイルドプラネットWP440」の紹介

 

お恥ずかしながら私は過去2回脱走させた経験があるよ。

1回目はベビーの頃にスライドガラスの隙間から、2回目はアダルトサイズの頃に木製ケージの開閉扉を無理やりこじ開けて脱走したから、隙間という隙間をチェックして、脱走できないように対策しようね。

 

床材:誤飲と粉塵に気を付けるなら床材なしの選択もあり

コーンスネークの床材を選ぶときに気を付ける点としては誤飲と粉塵です。

飼育してる最中に自然に誤飲するというよりは、給餌の際に濡れたマウスの体についた床材を一緒に飲み込んでしまうことが多いです。

少量の誤飲であれば問題ありませんが、あまりに大量に飲み込んでしまうと腸が詰まったり、吐き戻しの原因になります。

また、床材の中でも以下に示すような粉塵が出て呼吸器系に影響が懸念される砂系や、一部でアレルギーの懸念のある素材は使わない方が無難です。

できるだけ使わない方が良い床材
  • 粒子が細かい砂系の床材(デザートサンドやレプタイルサンドなど)
  • アレルギーの懸念がある床材(低刺激じゃない針葉樹マット)

最高の誤飲対策は ”床材なし” です。誤飲や粉塵といったトラブルを確実に避けることができ、ついでにダニの心配もほぼ皆無になります。

床材なしで飼育する場合、木製ケージだと排泄物がダイレクトに染み込んでしまうため、床材の代わりに防水シートを敷いておくなど防水対策しておきましょう。

誤飲対策として検討できる床材
  • クッションマット
  • ペットシーツやキッチンペーパー
  • 低刺激の木材チップ

 

私の場合、見た目が良くて保湿性と吸水性にも優れた広葉樹マットを使っているよ。

たまに1粒2粒マウスの身体について飲み込むことはあるけど、数年間大きなトラブルなく飼育できているので、見た目にこだわりたい人は参考まで。

 

 

保温器具:エアコン管理しているならパネルヒーター1枚で十分

コーンスネークは飼育適性温度は23〜28度の範囲です。

ケージの一部がこの温度より高くになるのは良いですが、ケージ全体が高温になるのは絶対に避けてください。生体が高温状態(オーバーヒート)になるのは短時間でも非常に危険です。

ちなみに寒さにもある程度の耐性がありますが、目に見えて活性が落ちる上に、体内に餌が残っていると吐き戻しの原因にもなります。
日本の冬に保温なしで飼育できるとは考えない方が良いです。

オススメの保温方法はエアコン管理 + パネルヒーター(シートヒーター)です。

基本温度はエアコンで調整した上で、パネルヒーターをケージの一部に敷いて、ケージの底から温める使い方をします。

特にコーンスネークのような地表性のヘビは体全体で地面の温度を受けて温度調整をしますので、室温が適温でもパネルヒーターは敷いておきましょう。

他にも保温器具として暖突というケージの天井に設置して温める商品があります。

この暖突という保温器具、リクガメのような大きなケージに使う分には良いのですが、ケージサイズが小さい場合はケージ全体が高温になりがちです。
また冒頭で述べたようにヘビが立体運動をすることによって、直接機材に触れて火傷する危険があります。

このため、暖突に限らずケージ内に保温器具を設置することはオススメしません

どうしてもケージ内に保温器具を入れたい場合は侵入防止の網をつけるなど、蛇が直接触れないような対策をしましょう。

私の場合、ケージの下にパネルヒーターを敷いて、その上に水入れを設置しているよ。

水入れに入れば多少の温浴効果があるし、水入れ周辺が暖かくなるのでエアコン環境で乾燥しても湿度が維持しやすいのでオススメ。

 

 

水入れ:トグロを巻いて全身が浸かれるサイズで!

コーンスネークが大きくなってみっちみちになった水入れ(タッパータイプ)

コーンスネークの飼育ケージには水入れを必ず設置してください

水入れはヘビの飲み水になったり、脱皮前に全身を浸けて皮膚をふやかすのに使われます。

水が貯められる容器なら種類はなんでも良いですが、容器の内側がツルツルで、ヘビがトグロを巻いた時に少し余裕のあるサイズを選びましょう。

「最初から大きな水入れにすればいいじゃん!」と思ってベビーの頃から大きな水入れにすると、ヘビが中に入った時に安定しません。
ヘビの体の大きさより『少し余裕』の部分を意識すると良いでしょう。

ヘビの大きさに合わせて水入れのサイズを変えていく必要があるので、成長途中のヘビを飼育している方は食品タッパーなどで自作することをオススメします。

 

あわせて読みたい
【水漏れ対策】100均商品でヘビ用水入れを自作してみた
【水漏れ対策】100均商品でヘビ用水入れを自作してみた

 

食品タッパーの良いところは安くて、加工がしやすくて、洗いやすくて、熱湯消毒できるところだよ。
陶器やガラス容器は見た目が良いけど基本的に重いから、頻繁に水替えする時にちょっと気をつける必要があるね。

 

シェルター:薄暗い場所を好むコーンスネークの避難場所として

ベビー〜セミアダルトの頃に使用していたウェットシェルター(ビバリア ハイドロボックス)

飼育環境として必須ではありませんが、飼育しているコーンスネークがまだ幼体の場合、ヘビのストレスを軽減するために隠れ家としてシェルターを用意することをオススメします。

こちらも水入れと同じく種類はなんでも良いですが、ヘビがトグロを巻いた時に少し余裕のあるサイズを選びましょう。

ある程度ヘビの身体が大きくなってくると水入れとシェルターだけでケージ内のスペースを結構圧迫してくるので、いっそのこと水入れと兼用しても良いでしょう。

 

の場合、幼体の時はウェットシェルターを使っていたけど、アダルトサイズになる頃には水入れと兼用にしたよ。

 

 

LED照明:綺麗な模様を鑑賞するのには最適!でもヘビは嫌がるかも

コーンスネークは夜行性なのでUV-Bを照射する紫外線ライトは基本的に不要と言われています(飼育に必須ではないという意味で、紫外線量が弱いものなら付けていても良いです)。

同じ理由で日中の明るさを再現するようなLED照明も不要ですので、もし取り付ける場合はほぼ100%飼い主の都合で、鑑賞性UPのために取り付けることになります。

鑑賞が目的の飼育者にとっては残念なことに、コーンスネークはライトの光が届かない薄暗い場所に隠れていることの方が多いです。
それこそシェルターを置いていたら、日中ライトが点灯している間はシェルターの中から出てこないと思います。

逆に照明を取り付けることで鑑賞性が低下してしまう可能性があるので、もし照明を取り付ける場合は使わなくなる前提で取り付けましょう。

照明設備はケージの外に設置し、種類は熱の発生が少ないLED照明がオススメです。

 

私は天井の2箇所にアクアリウム用の照明を取り付けてたけど、最終的に水入れの上にある方しか点灯していないよ。

日中は光の当たらない場所に移動しているから、水入れの中のヘビを移動して水替えする手間がなくなるので結構おすすめ。

 

コーンスネークの飼育方法

餌はマウスが基本。成長具合に合わせて大きさと給餌頻度を調節する

解凍したマウスを捕食するコーンスネーク

国内で流通しているほとんどのコーンスネークの主食はマウスです。

冷凍マウスが通販や最寄りの爬虫類ショップで販売されているので、給餌の際に毎回解凍してコーンスネークの大きさに合わせたサイズを与えます。

マウスのおすすめの解凍方法
  1. 冷凍マウスを小さなビニール袋に移し替える
  2. 40℃ぐらいのお湯にビニール袋を一定時間浮かべる
  3. 一定時間経過したら、ビニール袋の上からマウスのお腹を触り、常温ぐらいでブヨブヨしていることを確認する

冷凍マウスは最初から透明な袋に入っていますが、結構な確率で水漏れするので、スーパーのレジ横に置いてあるような透明袋に移し替える方が良いです。

解凍中にマウスの鼻から血が滲み出てくることがありますが、血液が解凍されて出てきているだけなので気にしなくてOKです。

 

 

給餌する間隔としては、生後1年以内なら排泄をした後、1日空けて与えるぐらいで十分です。
逆に餌を与えすぎると肥満の原因にもなるので、ちょっとお腹を空かせている期間が数日あることを意識すると良いです。

以下に私が飼育した経験でのコーンスネークの年齢とマウスの大きさ、餌やりの頻度、解凍時間をまとめましたので目安程度にどうぞ。

コーンスネークの年齢与えるマウスのサイズと数マウスの解凍時間
2ヶ月〜5ヶ月ピンクSを2〜3日おきに1匹ぬるま湯に30分ほど
6ヶ月〜9ヶ月ピンクMを2〜3日おきに1匹ぬるま湯に30分ほど
10ヶ月〜12ヶ月ピンクL or ファジーを3〜4日おきに1匹ぬるま湯に1時間
13ヶ月〜ホッパーを5〜7日おきに1匹(夏)ぬるま湯に1時間
(冬)ぬるま湯に2時間
16ヶ月〜アダルトMを7〜10日おきに1匹(夏)ぬるま湯に2時間
(冬)ぬるま湯に3時間
コーンスネークの年齢とマウスのサイズ

より正確性を持たせるなら体長や重さで記載すべきですが、私が頻繁に体重測定する飼育者でもなかったので、おおよそ覚えている範囲で記載してみました(個体差はあると思いますが、大きくは外れていないはずです)。

実際に飼育しているコーンスネークの成長記録を別の記事にまとめているので、生後1年以内のコーンスネークをお迎えした方は是非参考ください。

 

あわせて読みたい
コーンスネークの給餌間隔と餌のサイズ【成長記録】
コーンスネークの給餌間隔と餌のサイズ【成長記録】

 

マウスをサイズアップするタイミングは、コーンスネークがマウスを食べ始めてから1分以内に飲み込めるかどうかを目安にしているよ。

逆に飲み込むのに10分近くかかっているようなら大きすぎるからサイズを1段階以上は落とした方が良いかも。

 

水入れの水は汚れてなくても頻繁に交換する

コーンスネークはそこそこの頻度で水入れに入ります。

水入れに身体の一部が入るいうことは、それだけ水が汚れやすくなり、水が痛むまでのサイクルが早くなっていきます。

また、私はあまり見る機会がないのですが、水入れの外から水面にそっと口を付けて水を飲むこともあります。

ケージ内の飲み水が古かったりすると下痢になるなど体調に直結するので、できれば毎日、少なくとも2〜3日に1回は水替えするようにしてください。

 

糞は見つけ次第取り除く。かなりクサいのでわかりやすい。

生後10ヶ月も経った頃になるとコーンスネークのうんちの臭いがキツくなり始めます。

具体的にシーンで挙げるなら、飼育場所が自分の部屋なら部屋中が、家族が集まるリビングならリビングにいる全員が気づくほど臭いです。

臭いに気づいたらすぐに防水性のビニール袋などに入れて回収してください

そのまま糞や尿酸を放置すると排泄物に含まれる水分が床材やケージを痛めますし、乾燥して粉末状になると床材と混ざって取り除くのが困難になります。

床材を使っている方はうんち周辺の床材ごと取り除き、床材がない場合はうんちを回収して拭き掃除を行います。

ちなみにコーンスネークはトイレの場所を覚えません

水入れ、シェルター、ケージの4隅など、うんちをして欲しくない場所にもうんちをするので、レオパの感覚で飼育を始めようと考えている方は覚悟した方が良いでしょう。

うんちの処理方法はダイソーの” 中身の見えないポリ袋 “っていう黒い袋を手に装着して、床材の広葉樹チップごとうんこを手づかみして回収しているよ。

回収した後、袋の口を1回縛っただけだと普通に臭いが漏れるので、2重に縛って捨てようね。

 

まとめ

といった感じで、今回はコーンスネークの飼育環境や飼育方法について、私の経験談を含めて記事にまとめました。

本記事のまとめ
  • コーンスネークを終生飼育できるケージサイズは最低でも幅45cm以上必要
  • 飼育に必須なのは飼育ケージの他に保温器具と水入れ。床材やシェルター、照明はお好み
  • 冷凍マウスを与えるタイミングは生後1年以内なら排泄後。体の大きさに合わせて完全に解凍されているものを1匹以上与える
  • 排泄に気づいたら汚物はすぐに回収。水替えも可能な限り頻繁に行う

ケージサイズを最低でも幅45cmとは書きましたが、実際のところアダルトサイズまで育ったコーンスネークだと少々手狭に感じました。

私のように、お迎えした個体が想像以上に大きくなる可能性もありますので、最初からゆとりを持って幅60cmで検討しておくか、設置スペースに余裕がない場合はケージの中を2段や3段組にして総床面積を広げるのも手です。

また体力の少ないベビーの頃にはオススメしませんが、あまり身体を大きくさせたくない場合は今回紹介した餌の量や頻度を調整してみても良いと思います。アダルトサイズまで育っているなら2〜3週間食べなくても全然余裕ですし、飼育環境下でよくある肥満の抑制にもなります。

私の子も最近は吐き戻しの抑制と体重キープのため、いつもより給餌の量と頻度を落として、アダルトMサイズのマウスを7〜10日に1匹にしていたりします。

飼育歴5年目の現在でも色々と試行錯誤しているので、後から「この方法はよかったなー」と思ったらまた記事に追加する形で紹介しますね。

この記事はあくまで書籍やネットで学んだ情報や、私の経験談をまとめたものだよ。

実際にコーンスネークを飼育する際は、お迎えした子の様子をよく観察して、その子の状況に合わせて自分なりのアレンジをしてみてね。

 

 

スポンサーリンク
ABOUT ME
ささき
生き物用の設備を作って楽しんでるサラリーマンです。最近の推しはカラカネトカゲ。
記事URLをコピーしました