【水漏れ対策】100均商品でヘビ用水入れを自作してみた
ヘビをお迎えする際、飼育ケージや床材、保温器具に給餌用ピンセットなど色々な飼育用品の準備が必要になります。
しかし、一言に水入れといっても、市販品で数十種類以上、個人のハンドメイド品も含めると数百種類以上の商品であふれていて、どれを選べばいいか悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、
お店の人からもヘビを飼う時に水入れが必要って言われたけど、種類が多すぎて何を選べばいいかよくわからないわぁ・・・
といった方向けに、私の飼育しているコーンスネークの飼育環境を例にして、
ヘビの水入れを選ぶ基準とオススメの水漏れしない自作水入れの作り方をまとめました。
自作が好きだから推すっていうのもあるけど、特にヘビの水入れに関してはメンテナンス性と値段のバランスを考えても自作するのがオススメだよ。
めちゃめちゃ簡単にできるから、1,000円以上払って水入れを買う前に是非一度検討してみてね。
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ヘビを飼育する場合の水入れの役割
ヘビを健康的に飼育したい場合、ケージ内に大きな水入れを置く必要があります。
- 飲み水
- 温度や湿度の調整
- 隠れ家になってストレスが軽減される
- 水に浸かることで体を清潔に保つ
ケージ内の水入れはおもにヘビの飲み水となります。
その他にもケージ内の温度が高すぎる時にヘビが身体を冷やしたり、脱皮前に皮膚をふやかしたり、単に身体を落ち着ける場所として使うこともあります。
なかには積極的に水の中で排泄をする子もいるようなので、他の爬虫類を飼育する時と同じく、定期的に水換えをして水を清潔に保つ必要があります。
コーンスネークとかはめちゃめちゃ水を飲むらしいけど、2年以上飼育していて水を飲んでいるところは片手で数える程度しか目撃していないよ。
よく水入れの中でトグロを巻いているから、もしかしたら浸かっているついでに飲んでいるのかもね。
ヘビの水入れの選び方と市販の商品例
ヘビ用の水入れを選ぶ基準は以下の3点です。
- 水入れの底の面積は、ヘビがトグロを巻いた面積と同じか少し大きめにする
- 水入れの深さは、ヘビがトグロを巻いた高さと同じか少し深くする
- 水入れの内側はツルツルなものを選ぶ
とにかくヘビは水入れに入りたがるので、水入れの機能だけでなく、ヘビの落ち着ける場所にしましょう。
もし飼育しているヘビが生まれて1年以内の場合は、ヘビの成長に合わせて水入れのサイズを大きくしていったほうが良いでしょう。
理由はヘビの大きさよりかなり大きい水入れにした場合、ヘビが中で身体を固定できずに落ち着けないといったことがあるようです。
(個体差あり。最悪、飲み水としては使ってくれると思います・・・)
また、個人的にヘビの水入れを選ぶ際にオススメしないのは内側がゴツゴツ・ザラザラしている水入れです。
ヘビの身体が小さい頃は消化器官が発達しておらず、成長したヘビに比べて排泄回数が多くなります。
また先ほど紹介した事例のように、一部のヘビの中には積極的に水の中でうんちをする子がいます。
この時、水入れの内側が複雑な形状だと汚れがこびりつきやすいので、掃除が結構面倒だったりします。
ヘビのうんちのカスや水のヌメヌメをスポンジで擦り続ける日々を送りたくない人は、実用性を重視して内側が全面ツルツルな水入れを買いましょう。
ちなみにレジン系の水入れは傷つきやすいのでタワシなど硬いブラシで擦るのはNGです。
飼育しているヘビがまだベビーのうちは、全身が入る水入れの他に飲み水専用の小さい水入れも用意しておくといいかも。
うんこ水が放置されている時の脱水予防になるし、水が蒸発しやすいから自然に水替え頻度も上がって、いつでも新鮮な水を飲める環境ができるよ。
実用性重視なら100均タッパーで自作するのがコスパ最強
個人的にヘビの水入れでオススメするのは食品タッパー型の自作水入れです。
100円ショップで売っている樹脂製の食品タッパーを買ってきて、蓋をカッターナイフで切り抜くだけなのでお金も手間もほとんどかかりません。
食品タッパーで作るメリットは以下の4点です。
- 爬虫類専用の水入れを買うより圧倒的に安い
- 大きさや深さが色々選べる
- 容器の中がツルツルで洗いやすくて衛生的
- 樹脂タイプを選べば軽くて破損しにくい
唯一の欠点は見た目がそのまま食品タッパーなので、微妙な半透明でレイアウト性が悪いことぐらいです。
あとは「食品タッパーだと軽くて安定性が悪い」といった意見もありそうですが、そもそもタッパーの中には常に水を入れているので、水の重さで十分に安定すると思います。
水替えの時も容器が軽いので負担が少ないので、見た目さえ気にしなければ水入れとしては十分実用性を備えています。
販とかだと、爬虫類用として最初から丸い穴が空いているタッパーが売られていたりするよ(パッと調べた感じは小さいもので600円ぐらいとかなり割高)。
個人的には100円で大した手間もなく作れるから自作をオススメするけど、どうしても自作するのが難しい事情があるならそういうものを購入検討してもいいかも。
オススメは水入れを2段構造にすること
上で紹介した市販の水入れや食品タッパーで共通する問題として、生体が水に浸かった時に水入れの水が溢れてしまうことがあるということです。
通常なら水入れに補充する水の量を半分以下にするなどして調整します。
しかし、ついうっかり多めに水を補充してしまったり、ケージから出し入れする際に容器を傾けて床材にこぼしてしまうことが考えられます。
例えばアスペンチップなど木材系の床材を使用されている環境だと、こぼれた水分でカビやダニが発生したり、床材が急激に劣化してしまうかもしれません。
そこで個人的にオススメする水漏れ対策方法としては、食品タッパーの外側に受け皿を用意することです。
2重式水入れの材料と作り方
内側と外側の容器を100円ショップで揃える場合は色々な組み合わせがあります。
もし、飼育しているヘビがコーンスネークのほぼMAXサイズの場合、2022年3月現在、セリアで販売している『食品用シール容器しっかりパックU(3L)(ナカヤ化学産業)』と『スクエアBOXフタ付きL型(MONO SIZE)』の組み合わせがオススメです。
専用に作ったのかと思うぐらいピッタリ収まるうえに、外側の箱が食品タッパーより深いので、内側に収めている食品タッパーが見えにくくなります。
作り方は蓋をカットした食品タッパーを箱の中に入れるだけです。
食品タッパー剥き出しよりは多少オシャレなので、見た目が理由で使用を避けている人の導入ハードルが少し下がるかも・・・?
ヘビがトグロを巻いた時にA4用紙より大きい場合は100均の食品タッパーじゃ収まらない可能性があるから、ホームセンターやインテリア用品店(ニトリとか)でもっと大きい容器の組み合わせを探してみてね。
まとめ:考え方は他の爬虫類の水入れにも応用できる
といった感じで、今回はヘビの飼育用の水入れについて、
水入れの選び方と水が溢れないタッパー水入れの組み合わせを紹介しました。
- ヘビの水入れは飲み水の他にシェルターとしての役割もある
- 水入れのサイズは、ヘビがトグロを巻いたサイズより少し大きめがベスト
- 水が汚れやすいので、水入れの内側はツルツルなものを選ぶと洗いやすい
- オススメは食品タッパーで自作すること、コスパもメンテナンス性も良い
- 食品タッパーを別の容器の中に入れれば水漏れしなくて見た目もオシャレになる
正直、「ヘビの水入れだけでここまで大袈裟に記事にするほどのものか?」という感じもあります。
実際にコーンスネークの床材がウッドチップ(広葉樹チップ)派の私にとって、水漏れや容器についた水滴が死活問題だったので、過去に私が対策した内容も含めて取り上げてみました。
この記事が、みなさんが水入れを検討する際に参考になるようでしたら幸いです。
今回紹介した他にもオシャレで使いやすい組み合わせとか市販品でオススメの水入れがあったら、是非ブログコメントやSNSなどで教えてね!