0dNpelAtERxMJ3DOyRO6abeykcvgf9SZIyHhiawd5Ks 紫外線を効率的に照らせる爬虫類用クリップライトの紹介【ビバリア太陽NEOレビュー】|ささき家の休日
レビュー

紫外線を効率的に照らせる爬虫類用クリップライトの紹介【ビバリア太陽NEOレビュー】

ささき

フトアゴやリクガメなど、昼行性の爬虫類を飼育する際に紫外線ライトの導入を検討されると思います。

爬虫類用の紫外線ライトを取り付けるスタンドは直管型、クリップ型、ドーム型など色々な選択肢がありますが、今回はその中でも、ビバリアさんのクリップスタンド『太陽NEO(太陽ネオ)』について、

爬虫類用ライトを取り付けるためのクリップスタンドっていっぱい種類があるけど、どれも同じに見えるから何を使えばいいか選べないわ。

他社のクリップスタンドを使っているけど、ランプカバー(ランプシェード)を取り付けられないから別の製品で良いのはないかな?

といった爬虫類飼育ケージに設置するクリップスタンドに悩んでいる方向けに、

私が普段使っているマルカンのクリップソケットや、別の記事で紹介しているゼンスイのマイクロンシリーズと比較する形でメリット / デメリットと、実際に購入して飼育環境に取り付けた例を紹介します。

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太陽NEOは万人にオススメできないけど、メンテナンスのたびに頻繁に照射角度を変更することがない環境で、ランプカバー(ランプシェード)を使いたいなら選択肢としてはアリだと思うよ。

 

宣伝:本記事は動画でも見ることができます

イシガメ飼育用にクソデカクリップスタンドを導入しました【ビバリア 太陽NEOレビュー】(https://youtu.be/d8OuX6HVqxA

実際に取り付けた時のクリップライトの大きさや、アームが緩んでいる時の危険な感じがよくわかるので、購入を検討している人はぜひ見てね。

 

ビバリア 太陽NEOのスペック

太陽NEOのスペックは以下の通りです。

項目ビバリア 太陽NEOランプカバー搭載時(実測)
定格電圧AC100V
定格消費電力100W
口金E26
サイズ幅100 x 奥行65 x 高さ110mm幅240mm(クリップ部分を除く)
太陽NEOスペック(ビバリア カタログページより一部引用)

ビバリア 太陽NEOの定格消費電力や口金サイズは他社のクリップスタンドと同じぐらいで、ジェックスさんのレプタイルUVBなど一般的に販売されている爬虫類用の保温ライトや紫外線ライトはほとんど適合します。

また、本体からプラグまでのコードの長さは2mと十分な長さがあり、コードの途中でライトをON / OFFできる中間スイッチがついていますので、いちいちプラグを抜かなくても手元で操作できるので便利です。

太陽NEOの最大の特徴は、ランプカバーの取り付けができることです。

ランプカバーを取り付けることで、今まで無駄に天井方向に照射されていた紫外線を反射し、効率的に床面に集められるので、爬虫類たちがビタミンD3を生成するために必要な日光浴を効率化できます。

ちなみに、太陽NEOのパッケージの中に紫外線電球は入っておらず、クリップスタンドとは別に購入する必要がありますので、爬虫類用の紫外線器具を初めて購入する人は注意ください。

クリップスタンドでランプカバーを取り付けできる製品は数少ないから、クリップ型しか取り付けできない飼育環境ならほぼ確実に選択肢に入ると思うよ。

 

 

他社のクリップスタンドと比較した時のメリット

アームの関節が多いのでライトの角度がほぼ全方位で調整できる

太陽NEOのアーム部分

太陽NEOはゼンスイさんのマイクロンシリーズと同じく、関節が2箇所ある折りたたみアームを採用しているので、上下にほぼ360度の方向にライトを照射することができます。

また、太陽NEOのアームはクリップ側とライト側にそれぞれねじ止めされているので、こちらも左右にほぼ360度ライトを向けることもできます。

このため太陽NEOはクリップライトを取り付ける位置によらず、ケージ内のどの方向にもライトを調節できるので、バスキングスポットにピンポイントに照射したり、ケージ内に温度勾配をつけやすくなるのがメリットです

ちなみに、マルカンさんのクリップソケットのようにアームが1本しかないクリップスタンドだと、ランプステーにクリップを挟む位置の微調整が必要だったりするので、アームの自由度を重視する人は選択肢に入ります。

既製品のケージの中にはランプステーの位置が固定のものがあるから、そういうケージに使う場合は結構役立つかもね。

 

スパイラル電球にピッタリな専用のランプカバーを取り付けできる

太陽NEOにランプカバーを取り付けたところ。でかい。

繰り返しになりますが、太陽NEOの最大のメリットは紫外線を効率的に反射するためのランプカバーを取り付けできることです。

レプタイルUVBなどスパイラル型の紫外線ライトを裸のままケージ内に取り付けると、ほぼ全方向に紫外線が照射されます。

ケージの天井に張り付いたり立体的に運動する爬虫類を飼育しているならともかく、地表性の爬虫類を飼育する場合はケージの下半分に紫外線が照射されていればよく、天井方向に照射される紫外線はエネルギーの無駄使いとも言えます。

また、水槽やとろ舟のように上部に蓋がなく開放的な飼育環境の場合、カバーがないことで紫外線が直接飼育者の目に届いたり、ケージ周辺の壁紙を変色させることがあります

そこで太陽NEOのランプカバーを取り付けることで、上方向に照射される紫外線がランプカバー内で反射されケージの下半分に効率的に紫外線を照射することができます

他社のクリップスタンドでランプカバーを取り付けられる製品は意外に少ないので、ランプカバーつきのライトを検討する際に太陽NEOは候補から外せないでしょう。

ちなみに私が太陽NEOを購入した理由の7割は単純に紫外線ライトが眩しいからだよ。

水槽や衣装ケースみたいに天井に蓋がないようなケージで飼育するなら特にランプカバーは必要だと思うよ。

 

 

他社のクリップスタンドと比較した時のデメリット

アームを頻繁に調整すると関節が緩みやすい

ヘッド部分の重さで折れ曲がった様子。これをケージの中でやられると火災や生体の怪我など、大惨事になる可能性があります。

太陽NEOはアームの自由度が高い分、関節が少ないクリップスタンドよりネジがゆるんで角度が変わりやすいです。

生き物のメンテナンスでケージの中を掃除するために普段から頻繁にランプに触れる必要がある方はアームがゆるみやすいのでオススメしません

アームの位置を固定する場合は、毎回関節の両側にあるネジを十円玉2枚で同時に締める必要があります。

それでもヘッド部分がかなり重いので、時間経過によるネジの緩みや地震などの振動により、突然ライトの部分が落ちてくる可能性があることを頭に入れておきましょう。

私の場合、結構力一杯ネジを締めたのがよかったのか、使用してから2ヶ月以上経ってもアームが緩む事なく使用できているよ。

 

カバーを付けるとかなり大きいので小さいケージに使うと圧迫感がある

ゼンスイさんのマイクロンシリーズとの比較

太陽NEOにカバーを取り付けた状態での全長は24cmもあります(クリップ部分を除く)。

ランプカバー付きの太陽NEOを幅45cm未満のケージで使うとなるとケージの上部がほぼ埋まるので圧迫感がすごいことになります。

市販品の幅30cmのケージでも使えないことはないですが、ほぼ蓋が閉まらないか生体に近すぎるかの2択なので、個人的にはオススメしません。

小さいケージで紫外線を照射したい場合は、ゼンスイさんのマイクロンシリーズのように小型のクリップスタンドを使うか、ランプシェード(ドーム型ランプ)のようにケージの外から照射するのが無難でしょう。

昼行性の爬虫類を飼育する場合はライト類でごちゃつきやすいし、スペースが許すならできるだけ大きいケージで飼育すると後々楽だと思うよ。

 

使用例:ニホンイシガメの屋内飼育環境

ニホンイシガメの飼育ケージに取り付けた様子

2022年12月時点で実際にニホンイシガメの屋内飼育ケージに太陽NEO+ランプカバーを使っているので、参考までにセッティング例を紹介します。

必要な飼育器具飼育器具の詳細
飼育ケージ幅80cmのとろ舟 + 100均のバーベキュー網3枚
紫外線ライト太陽NEO + ランプカバー + レプタイルUVB150(26W)
保温ライトマイクロン + マイクロサン
ニホンイシガメ用の屋内飼育ケージの構成例

私が爬虫類用のランプを設置するポイントとしては2点です。

爬虫類ケージにランプを取り付ける際のポイント
  • 火災防止のため、ライトが照射するエリアの近くに燃えやすいものを置かないこと
  • 万が一、アームが緩んでライトが落ちても生体が怪我をしにくいこと

クリップスタンドに限らず、熱源となるすべてのライトを取り付ける際には、万が一の落下を想定しておいて損はありません。

特に太陽NEOはアームの関節が多いので、アームが曲がる方向に燃えやすいもの(木や樹脂など)は置かないよう、特に注意しましょう。

木製ケージを使っている人はランプの下に石のプレートや燃えにくい素材のシェルターを置くとかして、万が一の対策をしておこうね。

アームが曲がらないように針金で固定している人もいるみたいなので、もし不安なら真似してみてね。

 

まとめ:ランプカバーを取り付けできる数少ないクリップスタンド

ランプカバーのおかげで紫外線が目に入リマ戦。

といった感じで、今回は昼行性爬虫類の飼育設備にライト類を導入する際、「クリップスタンドって他社からもいっぱい出ているけど、実際太陽NEOってどうなの?」という観点で紹介しました。

本記事のまとめ
  • 太陽NEOは他社の爬虫類用クリップスタンドと同じく大抵のライトを取り付けできる
  • 太陽NEOはアームが多いのでライトを自由な角度に照射できる上、紫外線の照射効率を上げるランプカバーを取り付けできる数少ない製品の1つ
  • 太陽NEOのアームを頻繁に動かすとネジがゆるみやすいので、しっかり固定する必要がある
  • 太陽NEOにランプカバーを取り付けるとかなり大きいので、幅45cm以下の小さいケージに取り付けたいならゼンスイさんのマイクロンなど、小さいライトがオススメ

アームのゆるさに関してはしっかり固定していれば(私の使用例だと)問題ないですが、メンテナンスの時に手が触れやすい環境だと頭が重いのでちょっと不安になるかもしれません。

とはいえ、クリップスタンドの中でしっかり固定できるランプカバーに対応した商品は珍しいので、ちゃんと触ったらネジ締めを確認して、万が一ヘッド部分が落ちてきても大丈夫な環境であれば購入候補としてはありなのかなとは思います。

個人的にクリップスタンドのもう1つの候補になるカミハタさんのクリップスタンド+リフレクターも気になるし、もし買うことがあったら紹介するね。

 

 

 

ABOUT ME
ささき
生き物用の設備を作って楽しんでるサラリーマンです。最近の推しはカラカネトカゲ。
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